許はなぜ逮捕されたかに続く 新コラム |
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ノック辞任と自民党の体質的惨状 ─ 年末年始大奉仕「怪文書」紹介つき ─ |
許永中逮捕問題は、警察と自民党の思惑通り、本来起こるべきであった波風もごまかされ、うまく「風化」させられたな。だが、問題の本質自体は決して風化させられるものではないぞ。そこで許問題にふさわしく、相変わらずエセ関西弁をつこうて、本質論を続けよう。 今回は前回述べた、自民党内に二年前(「保保連合問題」が騒がれていたころ)ひそかに流された許と自民幹部とこれまた闇の利権屋・泉井某とを結ぶチャート式怪文書を、思い切って紹介しておく。年末年始特別脳梗塞予後大奉仕である。 |
二、三の人名はワイが手書きで隠してやってある (クマネズミ工房注:上はオリジナルのままをイメージとして掲載。Web掲載のため読めて軽いデータとして加工したのを以下に掲載。)
。 多分、ホントのことだろうが、嘘かも知らんし、ワイは人権がどうこうなんて言われとうない。個人的に言えば、具体名が出されちまった政治家にも嫌いでないのもおる。エセ良識派ぶって政治家が山口組と接点があること自体がいかんなんて言いたくない。では、なんで「ばらす」のか。ワイはただ,こういうことが平気で存在するという俗世の真実をみんなに知ってもらいたいだけやんけ。価値判断はあとでせい。 今度の選挙はわれわれは自民党と戦うのだから、敵を知っとけというものでもあるんや。 このチャートの線が意味するものは、「金」である。つまり許永中とイトマンは金のつながり、自民党大物Aと株の仕手筋として有名だったコスモポリタンの池田保治は13億の金のやり取りがあったとこの怪文書は言ってるわけや。東京佐川急便の渡辺とその池田は何と50億円のやり取りだったちゅうのや。モロごついのお。 |
二枚の紙を紹介しておいたが、一枚のほうには許と自民党現役大物Aとが並んで書かれている。直接に金の関係があったと言うとるわけや。こりゃきつい。ホンマかどうかわしゃ知らん。知っとることは、こういうもんがどッかで記者に渡ってもかまへんというかたちで流通する自民党の体質や。そして要注意なのは、こういうところに一流と称する週刊誌、テレビ、写真誌の記者どもが実際に登場することや。連中もこの流れに入り込んで「たかって」いるんだ。 ある意味でマスコミをもっとも重視している小沢一郎などはしばしばロコツに金を撒いていた。このチャートにも登場するが加藤紘一などは脇の甘さもあって、小沢派のライターに週刊誌のスキャンダル攻撃を受けたと永田町では理解されておる。 ・・・・・ チャートはライターの個人名もはっきり載せている。ようするに、政治家のほうも週刊誌や新聞をそういう形で利用しようとしているわけね。こういうのを相手には誰も本気の情報は流さない。誰の手先かはっきりしとるからや。今一番、こういう工作がロコツなのは野中広務って噂。記者たちはみな知ってる。 |
だから意外に二流週刊誌(スマン! これが朝日新聞の言い方だ!)の宝石だ実話だ、大衆だ、プレイボーイだというところがしっかりした記事を書いたりするということがあるもんだ。そこらは宮崎総裁の分野だけんね。なお「週刊宝石」の私についての記事は自分のことだからコメントしない。書いた人も読んだ人も書かれた人も、みーんなご苦労さん!フーッ。 言ってもしゃあないが、この怪文書には官僚が登場しないという致命的欠陥がある。公安調査庁が一人書かれてるけれど。それだけのわけはないだろ。泉井には大蔵省の涌井だとか、みんながたかっていたことは周知の事実やんけ。 特に関西では、検察や警察も何かといろんな関係がささやかれとる。それなのになぜか?それはこの怪文書が作成されるのに、『警察関係者もかんでいる』というまさに怪事実があるからなのだ。あ、いかん、関西弁を忘れた。やっぱ、無理があるな。 その検察なんだが、その動きが今回ノックをノックアウトした。破廉恥罪で起訴ということになったら、どんな政治家も持たない。その起訴さえなければノックは絶対に辞めなかった。直前まで、自民党も検察がそこまで踏み込むまいとにらんでいて、ならノックの逃げ切りやと「玄人筋」として決め込んでいた。 それをひっくり返した関西の検察は、東大出のキャリアでさえしばしば関西なら関西だけを回らせるという「闇の聖域」を全国検察の中でも形成しとる。 一般に官僚の中でも検察だけは京大閥なんやが、その「閥」の地域的中心は霞ヶ関にあって、関西は一種の独立国なんや。関西だけを回り始めるとキャリアでも最終出世は望めなくなるが、その代わり関西検察は誰にも歯止めが効かん地域を形成する。よくマア、そんなところと総裁はやりあってきたな。先が読めるわけや。ノック問題について、総裁と賭けをせんで良かった。 |
─ チャートの注 ─
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ここで、超最新秘密情報とその分析 02/03-- 大阪府知事選は自民分裂の端緒だ |
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大阪自民党は、中央に逆らって、通産官僚の女性候補を擁立するのを拒絶した。電脳突破党は、総裁指令に基づき、盗聴法阻止のため、府知事選では私も含めて、共産党候補のバックにつく。かまわん。自自公派に、なんと民主まで乗ってしまった…民主党はあんたが主役よとおだてられて、うまうまと創価学会のわなにはまった(と、大阪地場自民は怒っている)…相乗り女性候補を倒せ! ところで、地場の自民(かなりの重要人物)からは、私にこんなメッセージが届いていた。 大阪ではぶス(原文のまま)な公明おばさんと、無名な私学経営者がしのぎを削っています(ア、鯵坂はんを忘れてる。実は、地場自民としては、こうなりゃ中央からの押し付け候補が勝つよりは共産党が勝ってもよかっぺというくらいの気分も生まれている。そうなりゃ、デブ森と野中の責任だ、というものだ。デブ森には、ついでにグリ森の責任も負わせたらどや‥栗本)。大阪の反骨精神が爆発すると、どうなるでしょう。 どうなるでしょうって…。はっきり言って、あんた期待していたな。要するに、新聞はあまり書かんが、地場自民は自分たちは公明党と戦っているという意識をもっとったということや。注目せよ、結果を。そして経過を。だが、ぶスという表記は妙にリアルだな。こんなはっきりしたことは、小淵自自公への内部からのダイチョウセンだった。当然、結果によっては、党内における大阪府知事選の枠を越えた責任論が出されるだろう。 …ということだったが、太田の勝利。共産は百万票を越したが、敗戦。地場自民は三位と敗れた。自民票は割れ、公明票は割れなかった。つまり、自自公の中での発言力が増すということを意味する。 自民内反乱軍は厳しくチェックされて、まずい立場になるわけだが、同時に分裂への芽が大きくなった。つまり、「練習」になったわけだ。総選挙、解散への影響は今日の段階では分からん。いわゆる無党派層が、今回はかなりだまされて裏公明党といわれる太田おばちゃんに投票したが、総選挙では違うだろう。また、今回でもモちょっと知名度のある候補者が共産から出ていたら、それが勝っていた可能性が高い。また、考えてみたら、民主党がうっかり公明おばさんに自民より先に乗ってしまっていた。民主の大失態だ。だから、自自公が信認されたわけでは、到底、ない。よって、ある意味で、勝敗いまだ決着が着かずであったと言える。 ----02/07 |
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